外壁が劣化している6つのサインと放置するリスク|修理方法まで解説

家の外壁は、風雨や紫外線から建物を守る大切な役割を果たしています。
しかし、外壁塗装が劣化すると、その保護機能が低下し、家の構造に深刻な影響を及ぼす危険性があります。
ひび割れや剥がれ、色褪せといった一見小さなサインも、放置すると水分の侵入を招き、腐食やカビなどの原因となるため、注意が必要です。
そこで本記事では、外壁が劣化しているサインと放置するリスク、修理方法なども解説します。
八幡建装は、千葉県、東京都全域で外壁塗装工事も行っており、無料で相談も承っています。
中間マージン費用がなく、お客様がお支払いする費用がすべて外壁塗装工事にかかる費用となるため、ぜひ一度相談してみてください。
外壁が劣化している6つのサイン

外壁が劣化しているサインは、主に以下の通りです。
- 色褪せ
- ひび割れ
- 剥がれ
- コーキングの劣化
- カビ・苔
- チョーキング
詳しく解説します。
色褪せ
外壁の色褪せは、塗装が劣化しているサインの1つです。色褪せは、主に紫外線や風雨、温度差などの環境要因によって引き起こされます。
時間が経過すると、外壁の塗料に含まれる顔料が紫外線により分解され、色が薄くなったり、変色したりします。
特に南向きや日光の当たりやすい場所で目立ちやすいです。
具体的な症状としては、外壁の色が均一でなく、所々で色が薄くなったり、白っぽく変色しているのが特徴です。
新築時の鮮やかな色合いが失われてしまうと、家の印象が古びたものになり、外観の価値が低下してしまうでしょう。
ひび割れ
ひび割れは、外部の環境や内部の圧力の影響を受けて生じる症状です。外壁表面に細かいひびが入っていたり、大きな亀裂が走ったりします。
ひび割れの原因としては、主に以下の通りです。
- 温度変化
- 構造的な問題
- 塗料の劣化
- 湿気や水分の影響
ひび割れを放置すると、外壁を保護する防水層が失われ、建物内部に水分が浸入することになります。
剥がれ
塗装の剥がれは、外壁表面が剥がれ落ちて下地が露出し、表面がザラザラしたり、色が異なる部分が目立つことがあります。
特に外壁の角や接合部など、塗料が剥がれやすい箇所に現れることが多いです。
剥がれが進行する原因は、以下のような要因が考えられます。
- 塗料の劣化
- 湿気の影響
- 下地の不良
- 温度差
塗装が剥がれると、外壁の保護機能が低下し、内部に水分が侵入する恐れがあります。
コーキングの劣化
コーキング(シーリング)は、外壁の隙間や接合部に使われる防水材です。外壁と窓、ドア、サッシなどの隙間を埋め、雨水や風の侵入を防ぐ重要な役割を果たします。
しかし、時間が経過すると、コーキングが劣化し、外壁の防水機能が失われることがあります。
カビ・苔
外壁に黒ずんだ斑点や汚れが現れることがあります。これがカビの兆候です。特に湿気の多い場所や日陰、風通しの悪い部分に発生しやすいです。
カビは外壁に付着すると、そのまま放置しておくと広がり、外観が悪化するだけでなく、カビが発生した部分に水分が浸透しやすくなります。
一方、苔は湿度が高く、直射日光が少ない場所に発生しやすいです。緑色や黒色の斑点として現れ、外壁の表面に広がります。
苔が発生すると、外壁が湿気を含みやすくなり、防水性が低下します。
チョーキング
チョーキングは、外壁塗装の表面に粉状の物質が現れる現象です。
具体的に「チョーキング」とは、塗料の表面に含まれる顔料や樹脂が紫外線や気候の変動により分解され、粉状の成分が外壁表面に現れる現象を指します。
この粉は、触ると手に白い粉が付くことが特徴です。特に、長期間塗装が施されている外壁や、紫外線にさらされることが多い南面に多く見られます。
チョーキングが発生すると、見た目にも外壁が白っぽく、粉っぽい感じになります。このような外壁は美観を損なうだけでなく、塗膜が十分な保護機能を持たなくなるでしょう。
外壁が劣化しているのを放置するリスク

外壁が劣化しているのを放置すると、主に以下のリスクが高まります。
- 建物の耐久性が低下する
- 健康リスクが増大する
- 外観の美感性が損なわれる
- 修繕費用が高額になる
詳しく解説します。
建物の耐久性が低下する
壁が劣化している状態を放置することは、建物全体の耐久性を著しく低下させるリスクを伴います。
外壁は、建物を外部の環境から保護する重要な役割を果たしており、外部の雨風や紫外線、温度変化から建物内部を守るバリアのようなものです。
この外壁の劣化が進行すると、建物の構造体へのダメージが広がり、最終的には耐久性の低下を招きます。
耐久性が低下すると、以下のようなリスクが伴います。
- 水分の浸透による構造材の腐食
- 断熱性の低下
- 内部環境の悪化
健康リスクが増大する
外壁が劣化している状態を放置することは、建物内外にさまざまな健康リスクを引き起こす可能性があります。
特に代表的なリスクが、カビやダニの繁殖です。
外壁が劣化し、ひび割れや隙間から水分が浸入すると、内部で湿気が発生しやすくなります。湿気はカビやダニの温床となり、これらが繁殖すると、室内の空気質が悪化します。
特にカビはアレルギー反応を引き起こす原因となり、喘息や鼻炎、皮膚炎などを悪化させることがあるため、注意が必要です。
外観の美感性が損なわれる
外壁の劣化を放置しておくと、外観の美感性が損なわれる要因となります。
特に色褪せと汚れが目立つようになり、建物が「古びて見える」印象を与えるようになります。
外壁が色褪せた状態で放置すると、元々の鮮やかさが失われ、全体的に沈んだ印象を与え、家の外観が劣化していくことになってしまうのです。
また、外壁に付着した泥やホコリなどが目立つようになり、美しさが損なわれます。
修繕費用が高額になる
劣化を放置してしまうと、劣化部分が広がってしまう恐れがあります。
ひび割れが小さなものであれば部分的に塗り直すだけで済むかもしれません。
しかし、放置しているうちにひび割れが広がって建材まで傷んでしまうと、外壁全体を塗り直したり、修復作業の規模が大きくなるのです。
外壁の劣化が進行することで修繕範囲が広がるため、修理費用が高額になってしまうでしょう。
外壁が劣化している時の修理方法

外壁が劣化している時の修理方法は、主に以下の通りです。
- 張り替え
- 塗り替え
- 重ね塗り
- コーキング
- 高圧洗浄
詳しく解説します。
張り替え
外壁の修理方法の一つである「張り替え」は、外壁材そのものを新しいものに交換する大掛かりな作業です。
単なる表面の塗装や部分補修とは異なり、外壁の劣化が深刻化し塗膜の剥がれやひび割れだけでは収まらず、外壁材そのものが機能を失ってしまった場合に必要とされる根本的な対策です。
張り替えの作業はまず、既存の外壁材をすべて撤去するところから始まります。
劣化した外壁材をそのまま残して新しい外壁材を取り付けると、下地の傷みや湿気による腐食が進行し、すぐに不具合が再発するリスクがあるためです。
そのため、外壁材の撤去後は下地の状態をしっかりと確認し、必要に応じて修繕や交換を行う工程が必要となるでしょう。
塗り替え
塗り替えは、既存の外壁材をそのまま活かしつつ、表面に新たな塗膜を施して機能性と美観を回復させる作業です。
塗り替え作業はまず、現状の外壁の診断から始まります。この段階で、ひび割れ、カビ、苔、チョーキング(白い粉の発生)などの症状を丁寧に確認し、必要な補修箇所や適切な塗料の選定を行います。
劣化状態に応じた最適なプランを立てることが、塗り替えの成功を左右する重要なポイントです。
重ね塗り
重ね塗りは、既存の塗膜を完全に除去することなく、その上から新しい塗料を重ねて塗装する施工方法です。
外壁そのものや既存塗膜の状態が比較的良好であり、劣化が表面レベルにとどまっている場合に採用されることが多く、コストと工期を抑えつつ建物の保護性能と美観を回復できるという大きなメリットがあります。
重ね塗りを行う前には、まず現状の外壁診断が不可欠です。この診断では、既存の塗膜に膨れや剥がれ、大きなひび割れなどの深刻な劣化がないかを慎重に確認します。
仮に既存塗膜が著しく劣化していれば、重ね塗りは不適切となり、張り替えや全面的な塗膜の剥離作業が必要となるため、診断精度が非常に重要です。
コーキング
コーキングとは、建物の外壁材同士の隙間や、外壁と窓枠など異なる建材の接合部に充填されている弾力性のある樹脂材(シーリング材)を補修・打ち替える作業です。
主な目的は、外壁の防水性と気密性を保つことにあります。
具体的な作業工程としては、まず既存の劣化したコーキング材を取り除く「撤去作業」からです。
時間が経過したコーキングは硬化・ひび割れ・剥離を起こしているため、カッターや専用工具を用いて丁寧に切り取ります。
次に、撤去後の接合部にプライマー(接着促進剤)を塗布し、乾燥を待った後、新しいコーキング材を充填します。
その後、ヘラで均一に押さえながら表面を整え、施工箇所に対して十分な厚みと密着性を持たせることで、耐久性が高くなるでしょう。
高圧洗浄
高圧洗浄とは、専用の高圧洗浄機を使用して、外壁表面に付着している汚れ、カビ、苔、チョーキング(白い粉状の汚れ)などを水圧の力で除去する作業です。
具体的な作業内容として、まず高圧洗浄機を用意し、外壁の種類や劣化状況に応じて適切な水圧設定を行います。
水圧が高すぎると脆弱な外壁材を傷める恐れがあるため、洗浄対象に合わせた微調整が必要です。
次に、外壁全体に水を吹きかけながら、手元のノズルを一定の距離で移動させることで、汚れを均一に除去していきます。
このとき、ただ表面を濡らすのではなく、微細な隙間に入り込んだカビの根や、塗膜表面に付着した細かいチョーキング粉末までも丁寧に洗い流すことが重要です。
外壁の劣化サインを把握したらすぐに修理を

外壁の色褪せ、ひび割れ、剥がれ、コーキングの劣化、カビや苔の発生、さらにはチョーキング現象など、こうした症状はすべて建物の防御機能が低下しているサインです。
これらを放置すれば、雨水や湿気が内部に侵入し、建物の構造体そのものに悪影響を及ぼします。
放置せずすぐに業者へ修理依頼を行いましょう。
八幡建装は、千葉県、東京都全域で外壁塗装工事も行っており、無料で相談も承っています。
中間マージン費用がなく、お客様がお支払いする費用がすべて外壁塗装工事にかかる費用となるため、ぜひ一度相談してみてください。